679伊藤美誠初優勝,張本智和最年少優勝(全日本卓球)

伊藤は強かった。表ソフトのバックの強打で攻撃的な姿勢を貫けたのが勝因だ。平野美宇の二連覇を阻んでの優勝は見事だった。平野は3試合をゲームオールで凌いで勝ち上がってきた。みう・みまのライバル対決はこれからも続く。伊藤は混合と女子のダブルスと合わせ三冠となった。山泉和子(1960年)と石川佳純(2015年)以来の3人目の三冠だ。
張本はテンポのいい前陣での攻守で水谷隼を突き放した。回転の多いループ気味のフォアドライブも効果的だった。中学2年での優勝は実力でもぎ取ったもの。プレースタイルやバックハンドは中国の樊振東(FAN Zhendong)と似ている。国際大会での張本対樊の試合が楽しみになった。
準優勝だった水谷は12回連続でのファイナリスト。10回目の優勝はならなかったが,まだ水谷時代は終わっていない。