115「空」が「農」に勝つ

卓球の日本選手権女子シングルス決勝で福原愛ANA)が昨年のチャンピオン・石川佳純(全農)を4-1で下し初優勝した。
福原の弱点と言われていたフォアハンドがよく振れていた。サービス(3球目)あるいはレシーブからの攻撃的姿勢を貫きつねに先手を取っていた。石川はピッチの速さはさすがだったが,先手を取る攻めが不発のままだった。
現在のトップレベルは中国。中国選手と当たったときに,バックのラリーからフォアに振られて動かされるか,サービス(3球目)あるいはレシーブから攻撃され受け身に回って負けるパターンが多かった。福原の勝因は中国遠征の成果だろうか中国的な卓球を自分のものにできたからだろう。決勝戦を見るかぎり福原は強かった。
韓国には強いカットウーマン2選手がいる。中国選手は彼女たちのカットをドライブで打ち抜く。アジアで(ということは世界選手権とオリンピックで)メダル獲得のためには,福原と石川が韓国のカットウーマンに勝てるかどうかにかかっているのではないかと思う。