1341細谷行輝・山下仁・内堀大地(責任編集)『冠詞の思想――関口存男著『冠詞』と意味形態論への招待――』

書誌情報:三修社,335頁,本体価格2,800円,2016年3月30日発行

冠詞の思想―関口存男著『冠詞』と意味形態論への招待―

冠詞の思想―関口存男著『冠詞』と意味形態論への招待―

  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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関口ドイツ語文法研究の中心である「意味形態」を関口著『冠詞』から選び取って編集したもので,『冠詞』ダイジェスト版である。
関口は丹念に書き留めた文例集を残しており,2万5千ページにも及ぶ。「行李に一杯分ほど」「百冊近くもあるノート」であり,コピーは慶応義塾大学,浜松医科大学大阪大学に保管されており,大阪大学が文例集と画像のデジタルデータをインターネットで公開している。ドイツ語,フランス語,サンスクリット語ラテン語古代ギリシャ語などからなり,ドイツ語も古い書体で書かれているという。
冠詞論にあらためて感心した。