4日19時30分からの男子団体の準決勝で,日本男子はドイツと対戦し,2-3 と及ばずリオ・オリンピックとは真逆の結果になった。6日11時から韓国との3位決定戦にまわった。
丹羽孝希(B)・水谷隼(C)のダブルスは,フランチスカ(FRANZISKA Patrick)(Y)・ボル(BOLL Timo)(Z)と対戦し,2-3 (2-11, 3-11, 11-9, 11-8, 7-11) と押し切られた。第2ゲームまでは完全にドイツペアのペース。第3ゲーム以降カウンターの強打が決まりだした。出足が良ければ勝てたダブルスだった。
張本智和(A)は,オフチャロフ(OVTCHAROV Dimitrij)(X)に 3-1 (7-11, 13-11, 11-5, 11-9) と盛り返した。オフチャロフのバックハンドのカウンターが強烈で第2ゲームまでは流れをつかめなかった。第2ゲーム後半にバックハンドとチキータで逆転すると第3ゲーム,第4ゲームはフォアハンドでサイドを切って圧倒した。
つぎのシングルスでは,水谷(C)がボル(Z)と対戦し,1-3 (11-7, 11-13, 7-11, 7-11) と押し切られた。第2ゲームまでは水谷のフォアハンドが要所で決まっていたが,その後はミスが多かったのが悔やまれる。第2ゲームをとっていれば違った試合展開になっていた。
第3シングルスは,ふたたび張本(A)が登場し,フランチスカ(Y)に 3-2 (5-10, 9-10, 11-5, 11-9, 11-9) としぶとく試合をひっくり返した。ゲームオールの第5ゲームの 7-9 から連続4ポイントで勝ちきったのは見事だった。
最終シングルは,丹羽(B)がオフチャロフ(X)に,0-3 (9-11, 7-8, 8-11) で強打に屈した。シングルス4回戦のリベンジはならなかった。
張本は対オフチャロフでこれまで4勝3敗,対フランチスカでこれまで4勝0敗と勝ち越していた。水谷は対ボルでこれまで2勝16敗(直近の1勝はリオ・オリンピック),丹羽は対オフチャロフで今大会のシングルスでの対戦を含めて1勝7敗。ダブルスを落とした時点でこの負けは致し方ない。ただ,水谷の対オフチャロフは13勝6敗と大きく勝ち越していた。水谷(C)はリオ・オリンピックの再来を期待したのだろうか。また,丹羽は対ボルで0勝3敗ながら,2014の東京での世界選手権(団体)以来なのでほぼ初対戦に賭けたのか。丹羽と水谷を入れ替えるオーダーもありえたように思う。
3位決定戦は韓国と対戦する。シングルスでは張本が韓国の張禹珍(JANG Woojin),鄭栄植(JEOUNG Youngsik),李尚洙(LEE Sangsu)に勝ち越しているが,丹羽と水谷は張にいずれも0勝2敗と勝ったことがない。ダブルスと丹羽か水谷の対張がポイントだ。準決勝の対ドイツ同様,勝っても負けても接戦になるだろう。
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