030「洲之内徹とゆかりの画家たち 絵の中の散歩」展およびパンフ


毎週土曜日の定番コース「蕎麦を食す→ソフトクリームを食しながら足湯に浸かる」が復活し,ついでに帰り道にあるセキ美術館の展示をのぞいてきた。ソフトクリームはアーケード入口にある養蜂店のハチミツ入りのものでおいしい。
展示は,セキ美術館増床記念と銘打って,松山出身で,小説や美術評論で知られた洲之内徹(1913.1.17-1987.10.22)のコレクションだった。多くは現在宮城県美術館蔵で主要な31展のほか,自筆原稿,刊行物などの資料もあった。洲之内は母校の松山東高校の校歌を作詞もしていて,譜面に書き込んだ自筆原稿も展示されていた(作曲は近衛秀麿)。
浅井忠,児島善三郎,古茂田公雄,鳥海青児,長谷川利行,林武らの宮城県美術館とセキ美術館双方に所蔵されている作品を複数展示するなど工夫も光る。
コレクションを中心にして,洲之内のプロレタリア芸術活動への関与や松山出身の柳瀬正夢(2点展示)との交流(同郷だが一度も会わず)を後景に退かせたものになっていた。
16ページのパンフは,展示順ではないが,主な作品の写真,ゆかりの画家たちの簡単な紹介,出展作品・資料もきちんと載っていた。小さな美術館の小さな努力といえよう。10月12日(月・祝)までの企画だ。