027加山又造特集および図録

毎週土曜日の定番コースである「蕎麦を食す→足湯に浸かる」に,今日はセキ美術館「加山又造特集」を加えた。セキ美術館は10年ほど前に開館した,こじんまりとした私設美術館である。セキ株式会社の取締役相談役の関宏成さんの個人コレクションをもとにしたもので,とくに加山又造の作品が多い。年に数回特別展に合わせて鑑賞するのを楽しみにしている。
今回はまたまた「加山又造特集」だった。2000年から2002年にかけての加山又造展では立派な図録も作っていた。今回は図録はなく,A4表裏1枚の出展目録があるだけだった。加山の作品中「凝」(1980年)が気に入っている。ペルシャ猫が背後の二匹の蝶を凝視している。情景としては春だろうか。いざ狩らんとする猫と襲われるかもしれない蝶の緊張した一瞬が表現されている。

道後温泉から歩いて5分の静かな住宅街にある小さな美術館は,題字も加山によるものだ。鑑賞後に美味しいコーヒーを飲めたら最高なのだが。