愛媛県美術館で開催中の「ル・コルビュジェ展」に行ってきた。国立西洋美術館は,彼が設計した日本では唯一の建築物として知られている。1955年に敷地を見るために一度来日したことがあるが,実施にあたっては前川圀男,板倉準三,吉阪隆正らの弟子たちによる。昨年6カ国にまたがるル・コルビュジェ作品群の世界遺産登録が幻に終わった。
今回の展示は,建築と都市計画に関する資料が中心で,ほかに絵画,彫刻,家具デザインなどを含んでいる。多くは大成建設ギャルリー・タイセイとル・コルビュジェ財団蔵のもの。ほぼ年代順に彼の遺産を健康な都市環境づくりに焦点を当てていた。装飾性を排して機能美を追求した先に,人間の身体を尺度とした空間創造を試みたというコンセプトだった。
- 愛媛県美術館→http://www.ehime-art.jp/
- ル・コルビュジェ展→http://www.ehime-art.jp/tenrankai/now/index.html
- 会期:2010年5月29日(土)〜7月11日(日)
鈴木博之 | 輝く都市 |
林美佐 | 健康をめざして ル・コルビュジェとスポーツ |
千代章一郎 | チャンディガール:はたして「作品」としての都市は可能か? |
Section 1 | 1920年代までの建築と都市計画 |
Section 2 | 1930年代の建築と都市計画 |
Section 3 | 戦後の建築と都市計画 |
- | ル・コルビュジェ関連年表 |
- | 展示作品リスト |
- | フォトクレジット |
株式会社ユーディー・シーが発行する『ユニバーサルデザイン』(http://universal-design.jp/)が「ル・コルビュジェ展連携特別号」「健康都市」を特集し(2010年5月25日発行),図録と合わせて2,000円で売っていた。ル・コルビュジェ展の最後に八幡浜市立日土(ひづち)小学校の模型があった。松村正恒が設計し,「緑の空間」と「歴史的遺産」を調和させた建物として有名になった。木材モダニズム建築であり,「DOCOMOMO Japan 20選」(1999年)に選ばれたことがある。「健康都市」の「ル・コルビュジェ展記念 パネルディスカッション」でも触れられていた。
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- 神津朝夫著『知っておきたいマルクス「資本論」』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090621/1245589411
- 《一言自省録》人間発達の契機を歴史的諸章から抽出できていない。
- 神津朝夫著『知っておきたいマルクス「資本論」』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090621/1245589411
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- 山本義隆著『一六世紀文化革命』1・2→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070621/1182421125
- 《一言自省録》「知の地殻変動」の描写は圧倒的だ。
- 山本義隆著『一六世紀文化革命』1・2→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070621/1182421125