たしかに今春のこと財務省から「社会保障と税の一体改革」について大学で説明の機会を作ってくれないかとの要請があった。大学から学部にその文書が回ってきた(すべての部局かどうかはわからない)。この問題についてもっとも関連が深い担当教員と相談した。半年前からシラバスを作成していることと政府の一方的な説明を聞くだけになるのは講義としてよくないことからわが学部としては対応しないことにした。講義とは別に財務省として説明会を大学でやりたいのであれば大学と相談してやってほしいとも付け加えた。
『しんぶん赤旗』にこの問題について記事になっていることを同僚から教えてもらった(→①http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-01/2012060101_01_1.html,②http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-01/2012060114_01_1.html)。「説明会」の方式は正規の講義とそうでないものに大別でき,正規の講義の場合には講義担当者の判断で講義の内容にかかわっているということで実施したのであろう。そうなら講義担当者は反対論もきちんと説明したにちがいない。後者の場合なら完全な財務省の宣伝機会にすぎず,記事で言う「大学で押しかけ講義」・「大学での消費税増税PR」はそのかぎりで外れていない。財務省の「大学での説明会」の実施大学(→http://www.mof.go.jp/comprehensive_reform/index.htm)にわが大学がまだ挙がっていない。
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