116第59回国立大学図書館協会総会

標記総会に出た。会場は新神戸駅に隣接する ANA クラウンプラザホテル神戸である。今回の当番校は神戸大学附属図書館である。
協会総会の報告事項,協議事項,文科省事項説明,国立情報学研究所事業説明のあと,今年度の国立大学図書館協会賞表彰式があった。今年度の受賞は,山口大学図書館所蔵の地域資料・林家文書(全4,950点)の目録データベースを作成し公開した「山口大学図書館における林家文書目録データベース作成事業」(「山口大学図書館所蔵近世・近代庶民史料データベース」→http://rar.lib.yamaguchi-u.ac.jp/ar/Index.e)である。目録データベースと検索システムが評価の対象だった。
総会終了後,ワークショップA「大学図書館の教育・学習支援機能の強化について」に出る。4月の国立大学図書館協会中国四国地区協会からの提案によるものだ(関連エントリー参照)。(ワークショップBは「電子リソースの整備における大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)の役割と今後の在り方を考える」)。4大学から事例報告があった。

  • 東島清(大阪大学理事・副学長(教育担当),附属図書館長)「教育担当理事として期待する大学図書館の教育支援」
  • 杉田茂樹(小樽商科大学学術情報課長)「クラス・ライブラリアン(学年担任司書制)」
  • 渡部幹雄(和歌山大学附属図書館長)「情報リテラシー教育を担当する特任助教の配置――本の倉庫からの脱却と『クロスカル図書館』を目指して――」
  • 舟本幸雄(徳島大学情報部学術情報サービス課長)「学習支援のための地域的な協力事業」

大学図書館が教育・学習支援機能を強化するするための情報共有や活動の評価を目的としたワークショップである。大学図書館を魅力ある空間にしようという思いは共通である。そのためになにをツールにするか。大学(図書館)の創意・工夫の余地がかなりあると思う。
図書館関係のブースも用意してあった。グッズ目当てにすべてのブースを回ったことはいうまでもない。
明日の午前中は,神戸大学出光佐三記念六甲大講堂に場所を移してマネジメント・セミナーがある。