経済理論学会第60回大会は今秋愛媛大学を会場として開催される(10月6日・7日)。共通論題は「大震災・原発問題と政治経済学の課題」のテーマで,宮本憲一(大阪市立大学・滋賀大学名誉教授)「災害論をどう構成するか:リスク社会の政治経済学」(仮題),吉田文和(北海道大学)「原発災害の政治経済学」(仮題),後藤康夫(福島大学)「2011年グローバルな占拠運動の人類史的意義:フクシマと世界を貫くネット新世界,主体,そして変革像」(仮題)が予定されている。その打合せが午前中大阪の某所であり,参加してきた。
終了後は京大に移動し,科研の研究会「3・11以降の欧州と日本における地域政策・環境政策・エネルギー政策」に参加し,「伊方原発の政治経済学――四国電力の原発依存電源開発小史――」を報告させてもらった。四国電力の80年代(1号機・2号機の稼働後,3号機の稼働前)の電源開発を輪切りにし,原発依存の特徴を抽出したものだ。短期間の準備期間ながら電力需給構造や収益・費用構造から原発重視の悪循環を論じることができた。
京大付近は強い雨。水も滴るいい男になった日帰りの出張だった。
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