書誌情報:ディスカヴァー・トゥエンティワン,255頁,本体価格1,300円,2013年2月25日発行
- 作者:山本 繁
- 発売日: 2013/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者の「中退者を減らすにはどうしたらよいか?――中退予防研究から見えてきた手法・事例――」を聞いたことがある(関連エントリー参照)。若いながらも行動力と構想力には現役大学教員も教えられることが多い。中退予防戦略の実行を手がけ,自分に合った大学の見つけ方を提唱するのは,著者にとっては一貫した流れであろう。
確かで具体的な情報から大学選びを勧めている。教育力で大学を選ぶ,教育力や自分の特性にもとづいて大学を選ぶ,オープンキャンパスだけでなく普段の大学から情報を得る,教育コンセプトの明確さを見極める,英語「で」学べる大学を選ぶ,幅の広い交友関係を築ける環境を選ぶ,施設の立派さに惑わされるな,やりたいことが変わることも想定する,面倒見がいいだけでなく自走できるかどうかで大学を選ぶ,資格取得に惑わされるな,教員の知名度と教育力は別である,地域の特色を生かした大学を選ぶ,夜間学部の選択肢もある,通学に便利さに惑わされるな,受験勉強も成長機会である,と多岐にわたるが,受験生にとっては参考になるはずだ。
「いま注目のベストカレッジ8」中の「注目される地方国立大学」のひとつとして愛媛大学を紹介している(ほかに,国際基督教大学,立教大学経営学部,立命館アジア太平洋大学,宮崎国際大学,福井大学,金沢工業大学,金沢星陵大学)。リーダーズスクール,FD活動,授業コンサルティングの項目で13ページにわたっている。
- 関連エントリー
- 愛媛大学FD/SDセミナー「中退者を減らすにはどうしたらよいか?」→https://akamac.hatenablog.com/entry/20111201/1322749798
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- 小林昇著作目録ブログ版(1993)→https://akamac.hatenablog.com/entry/20110803/1312380793
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- 私立大学・短期大学等入学志願動向→https://akamac.hatenablog.com/entry/20070803/1186150782
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