253中国,全種目制覇(世界卓球選手権蘇州大会)

さきほど最後の種目である男子シングルスが終わった。中国が全種目を制覇した(混合ダブルスは韓国との国際ペア)。男女のシングルスのベスト4はすべて中国選手,男女のダブルスの決勝は中国選手のペア同士だった。
男子シングルスは,馬龍(Ma Long)が方博(Fang Bo)に 4-2 (11-7, 7-11, 11-4, 11-8, 11-13, 11-4) と打ち合いを制して嬉しい初優勝だ。馬は2009年(横浜),2011年(ロッテルダム),2013年(パリ)と3大会連続で3位だった。王浩(Wang Hao)と張継科(Zhang Jike)に決勝進出を阻まれていた。実力がありながらなかなか優勝できなかった世界選手権でようやく頂点に達した。男子としては初となる3連続優勝を狙っていた張継科は準決勝で方博に 1-4 (5-11, 7-11, 11-5, 9-11, 10-12) と負けた。
男子シングルスでは,水谷があわや負けるところまでいった2回戦(カルデラノ)と3回戦(鄭栄植),オフチャロフの2回戦敗退,吉田雅己の善戦(2回戦フレイタス),方博の対許(4回戦)と対張(準決勝),ボル対樊振東(Fan Zhendong)(準々決勝),馬対樊などが記憶に残る。
男子ダブルスは許しん(「日」に「斤」,Xu Xin)・張継科ペアが樊振東・周雨(Zhou Yu)に 4-2 (12-14, 11-7, 11-9, 9-11, 11-7, 11-9) と打ち合いを制した。2013年パリ大会で11大会続いていた連続優勝が途切れていた。
女子シングルスは丁寧(Ding Ning)が劉詩雯(Liu Shiwen)に 4-3 (7-11, 15-13, 11-7, 11-9, 9-11, 4-11, 11-8) と接戦を制した。丁寧はゲームオールの 0-1 のあと足首をひねるアクシデントにもめげずなんとか勝利をもぎとった。1995年天津大会から11大会連続の中国選手の優勝であり,丁寧は2011年ロッテルダム大会に続く2度目の優勝だ。
女子シングルスでは準決勝まで進んだ木子(Mu Zi)(とくに準決勝の対丁寧戦は見ごたえある打ち合いだった)と伊藤美誠のベスト8入りはすばらしかった。
女子ダブルスは劉詩雯・朱雨玲(Zhu Yuling)ペアが丁寧・李暁霞(Li Xiaoxia)ペアに 4-3 (8-11, 11-8, 3-11, 11-8, 11-13, 11-8, 11-8) と逆転勝ち。李暁霞は4大会連続優勝がならず,丁寧は二冠がならず4大会連続準優勝となった。
混合ダブルスは吉村真晴・石川佳純ペアは許しん・梁夏銀(Yang Haeun,韓国)ペアに負け準優勝だった。この種目も前回2013年パリ大会で北朝鮮ペアが優勝するまで中国ペアが11大会連続で優勝していた。