291大島と石川,ともにベスト4(卓球ワールドツアー・中国オープン4日目)

ワールドツアー・中国オープン(8月5日〜9日,四川省成都)で大島祐哉(WR60)がまたまたサプライズを起こした。
男子シングルスの準々決勝で第12シードの荘智淵(CHUANG Chih-Yuan,台湾)にたいし,4-3 (11-8, 9-11, 9-11, 11-9, 8-11, 11-6, 11-3) と逆転勝ちした。1-2とリードされた第4ゲームの 5-9 の劣勢から連続6ポイントで 2-2 にし, 2-3 とまたリードされた第6ゲームでも 4-4 から連続6ポイント,最終ゲームは 3-3 から連続9ポイントと圧巻の攻撃をみせた。予選からの勝ち上がりで,ワールドランカー(オフチャロフ5位,丹羽11位,荘15位)を連破しての準決勝進出は快挙だ。準決勝では第1シードで世界ランク1位の馬龍(MA Long,中国)と対戦する。
女子シングルスの準々決勝では石川佳純(WR5)が梁夏銀(YANG Haeun,韓国,WR12)に 4-3 (8-11, 10-12, 11-6, 11-8, 11-5, 8-11, 11-8) と逆転勝ちした。これまで10勝3敗と圧倒してきただけに負けるわけにはいかない気迫が伝わってきた。石川は,準決勝に進み,準々決勝で福原愛に勝った丁寧(DING Ning,中国)と対戦する。国際大会で9敗と勝ったことがないだけに思い切ってぶつかるしかない。
福原愛(WR6)は第1シードで世界ランク1位の丁寧(DING Ning,中国)に 3-4 (8-11, 11-9, 11-7, 9-11, 4-11, 11-7, 6-11) と惜敗し,去年のアジア大会団体戦に続く勝利とならなかった。福原は3試合すべて7ゲームまでいった。強化してきたフォアハンドが威力を増し,勝負強さが戻ってきた。丁寧戦では第3ゲームまでのより積極的な攻撃が徐々に薄れていったのが敗因だ。
期待していた森薗・大島ペアは準々決勝で棄権していた。男子シングルの予選敗退の前後に森薗がどこかを痛めたのかもしれない。その男子ダブルス準決勝の馬龍・張継科ペア対樊振東・許しん(「日」に「斤」)ペアとの対戦。樊・許ペアはゲームオールの第5ゲーム 5-9 の劣勢から連続6ポイントをあげて大逆転した。一気にひっくり返る展開はスリリングだった。
男女ともダブルスは中国ペア同士の決勝となった。「みうみま」が1回戦で負けるのも致し方ない。女子の陳夢・劉詩雯ペアが北朝鮮のキム・リのチョッパーを打ちあぐんでいたのは意外。そのキムは女子シングルスで伊藤美誠に勝ったあと2回戦で梁夏銀と当たるはずだった。棄権したのは南北対戦を避けたのかあるいはダブルスに集中するためだったのか。
石川の準決勝は10時(現地時間),大島は11時30分(現地時間)の予定。