1325キウイの杞憂

愛媛県産のキウイの収穫量は2020年まで35年連続日本一である。2021年産については3,390トン(前年比28%減)となり,福岡県にトップを譲ることになった。
「【都道府県】キウイフルーツの産地・生産量ランキング」(食品データ館→https://urahyoji.com/crops-kiwi-fruit/)によれば,2019年の収穫量のトップ3(愛媛県,福岡県,和歌山県)で国内の約56%を占め,愛媛県だけでは23.7%である。2021年産については主として天候不順の影響とのことで収穫量が急減した。2022年産については順調でふたたびトップに返り咲くのではないかと予想されている。
愛媛県は柑橘類全体では圧倒的にトップを誇っている。柑橘の多様化は日本の農業切捨策(=オレンジ自由化)と軌を一にしており,キウイフルーツも蜜柑の転作作物として栽培されるようになった歴史がある。松山市内でもそこかしこでキウイが栽培されている。
愛媛県産の農産物ではほかに,はだか麦(全国トップ),栗(中山栗が地域団体商標になっている),ビワ,ブルーベリー,銀杏,アボカド,クルミが全国シェアの上位にくる。