363満州・贖罪・沖縄

NHKスペシャル「村人は満州へ送られた――“国策”71年目の真実――」(8月14日放映→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160814),「ふたりの贖罪――日本とアメリカ・憎しみを越えて――」(8月15日放映→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160815),「沖縄 空白の1年――“基地の島”はこうして生まれた――」(8月20日放映→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160820)を観た。
満州移民政策は分村移民による開拓民の割当と送り出した町村への補助金によるアメとムチの両面からなっていた。それを担った旧農林官僚にいいことをしたと語らしめる国策の構図は今も昔も変わっていない。
真珠湾攻撃の指揮官と名古屋空爆実行者との出会いと贖罪は聖書=キリスト教によるものだった。たしかに増悪を超ええたのはふたりにとっては宗教だった。
アメリカの戦中から戦後にかけての対日政策の転換と日本の国際復帰名目の沖縄切り捨てとが沖縄の基地化を招いた。住民から土地を強制収容し民間人収容所に押し込める。基地を拡充するとともにそこで働くしかない状況を作りだす。沖縄の本源的蓄積過程はこうして可能になった。