1675森良和/フレデリック・クレインス/小川秀樹編著『三浦按針の謎に迫る——家康を支えたイギリス人臣下の実像——』

書誌情報:玉川大学出版部,334頁,本体価格2,600円,2022年7月31日発行

2020年に没後400年を迎えていくつかの評伝が出版され,人物像が多様に描かれるようになったウィリアム・アダムズ(三浦按針)[1564.9.24-1620.5.16]にかんする研究の最前線を伝えている。
当時の世界と日本の情勢から覇権をめぐるヨーロッパ強国やキリスト教世界の確執,アダムスの貿易家としての活躍だけでなく,当時のカトリック宣教師やイギリスとオランダの商館関係者の詳細,オランダ語の新資料や伝三浦按針墓出土の遺骨の放射性同位体分析・DNA鑑定結果を報告している。