181パイロットとラミーのキャップレス万年筆

パイロットのキャップレス万年筆はパイロットが開発・製品化した世界初のノック式万年筆だった。1963年に発売し(回転繰り出し式),現在では「キャップレス(ノック式)」(→http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/capless/index.html),「デシモ(ノック式)」(→http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/caplessdecimo/index.html),「フェルモ(回転繰り出し式)」(→http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/caplessfermo/index.html)と種類および軸色もずいぶん増えた。このうち評者は,ノック式キャップレス(品番:FC-15SR)を愛用し,発売直後に購入した2本(ブラックとダークブルー)は胸ポケットに欠かせないペンになっている。
遅まきながらラミーからもキャップレス(ツイスト式)が出ていることを知った(→http://www.lamy.jp/products/dialog3.html)。「ダイアログ3 by フランコ・クリヴィオ(dialog3 by Franco Clivio)」という製品で,ラミー初のキャップレス万年筆だ(2009年10月発売)。14金ペン先と試験管のようなボディが特徴である。「ラミー2000」はバウハウスの影響を受けたデザイナー,ゲルト・アルフレッド・ミュラーの手による「秀逸なデザイン」・「ラミーデザインの原点を伝える永遠のロングセラー」と銘打っている。このキャップレスも機能美を追求した作品のように思える。手元において使ってみたい一品だ。