1741坂本篤紀著『維新断罪——中小企業社長が喝破する,大阪の沈みゆく理由と再生私論——』

書誌情報:せせらぎ出版,151頁,本体価格1,200円,2023年3月1日発行

道路の白線が大阪だけかすれて消えかかっている,液状化地盤沈下をかかえる夢洲USJより多くの年間来場者が来るというIR計画にたいして「カジノをやらんのが一番の依存症対策」との切り返し,ライドシェアや空飛ぶ車の胡散臭さなど,日本城タクシーの運転手・社長の大阪への思いが熱い。
「都合が悪くなると話をすり替える。痛いところを突かれると恫喝する。大阪はいつから独裁国家ならぬ独裁府になったんかと思うわ」(143ページ)。「取り戻せ! 命と暮らしと商売を」(帯の惹句)は中小企業の叫びはわれわれ庶民の声でもある。