1756山梨俊夫著『カラー版 美術の愉しみ方——「好きを見つける」から「判る判らない』まで——』

書誌情報:中公新書(2771),192頁,本体価格1,000円,2023年9月25日発売

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美術への関心はどんなことからでもいい。著者が用意したのは7つの扉だ。「関心を開く」,「好きを見つける」,「読む」,「比べる」,「敷居をまたぐ」,「参加する」,「判る判らない」のどこからでも美術を愉しむためのヒントがある。
「急がなくてもいいから,たくさん見ること,それが美術を愉しむ最良の第一歩」(14ページ)のメッセージが収録されている図版80点からもわかる。また,「美術館に出かける,見知らぬ画廊のドアを押し開ける,気に入った作品を買ってみる」(137ページ)。庶民には買うまではいたらないまでも,美術の場はいつも開かれている。