485東北の大学頑張れ!

朝日新聞にある広告が載った(2012年1月6日付)。

来春,東北大学受験生の減少が予想されています。東北大学卒業生有志一同から,卒業生の皆さま,賛同いただける皆さまに,受験生への情報発信のための支援をお願いします。
卒業生の皆さまから,来春の受験生及び保護者の方々への新聞広告による情報発信のための協賛金をつのります。ご協力いただいた皆さまのお名前は,情報発信の際,朝日新聞に掲載させていただきます。

東北大学で学ぼう応援企画」だ(→http://koukokuhiroba.jp/tohoku-univ/)。母校を愛する気持ちはよくわかる。河合塾が実施した全国模試では,東北地区の国公立大学と私立大学の志願者が前年に比べてそれぞれ4%,2%減った(福島大学21%減,東北大学7%減)。東北地区に住む受験生は前年比5%増えているが,地元の大学を志望する受験生は減っているという(日経新聞2012年1月4日付)。
福島大学ではすでに検定料(受験料)免除を決定しており(→http://nyushi.adb.fukushima-u.ac.jp/pdf/news_pdf/h24/110907_kenteiryou.pdf),東北大学では寄付金の一部を活用した「東北大学元気・前向き奨学金制度」(返済不要・月額10万円)を創設した(→http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/newsimg/studentinfo20111227_01.pdf)。
岩手大学東北大学宮城教育大学山形大学福島大学の各大学が独自の取り組みをするだけでなく,災いを転じて大学間連携強化に結びつけたらいいのにと勝手に思う(宮教・山形・福島は「南東北三国立大学」として「大災害に際して地方国立大学がなすべきこと」を表明している→http://www.fukushima-u.ac.jp/guidance/top/sinsai-m111219.html)。東北大学がその気になれば被災地の国立大学の連携はすぐにでもできそうな気がしている。