所蔵資料20件を紛失したという不名誉なニュースがあり(読売→http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20130214-OYT8T01615.htm),「管理の不備」を指摘されたばかりの松山市立子規記念博物館(→http://sikihaku.lesp.co.jp)で今日から始まった(2月16日〜3月24日)。
伊佐庭如矢(いさにわ・ゆきや,1828-1907)は初代道後湯之町町長に就任し(明治23年),道後温泉を中心にしたまちづくりを進めた道後の立役者である。地元でしか知られていないが,本展では「松山城の公園化実現」,「道後温泉本館の改築」,「道後鉄道の開設」,「道後公園(湯築城公園)の整備」について,直筆書簡,遺品,資料で彼の功績を紹介していた。
道後湯之町の行政文書などの調査ではわが学部の日本史教室が協力しているとの説明があった。
松山名物のひとつとして知られる「坊っちゃん団子」の元になった「湯ざらし団子」を考案したのも如矢だそうだ。
入場無料とはいえ,会場入口に本展のチラシが置いてあるだけで,入口に係員2人がいるも,展示の資料がない。図録とはいわないまでも,展示物一覧ぐらいはあってもよさそうなものだ。芸術作品ならいざ知らず,展示を一瞥して頭に入るわけがない。無料なので資料がなくてもいいのだろうか。学芸員の手間を惜しんだとしか思えなかった。
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