636京都大学時計台の秘密

札幌には時計台と「味の時計台」(松山にもあるが)があり,東京大学京都大学には大学を象徴する時計台がある。札幌時計台は1878(明治11)年,東京大学の大講堂(安田講堂)は1925(大正14)年,京都大学の百周年時計台記念館も1925(大正14)年の竣工・完成である。どうでもいいが「味の時計台」は1986(昭和61)年の創業である。(大学の時計台・時計塔だけでも調べ学習になりそうだ。)
今日配信されたメルマガに「京大の「実は!」Vol.4 京都大学のシンボル「時計台の実は!〜(1)時計塔内部編〜」」の記事があり(→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/issue/mm/jitsuha/2012/130222.htm),時計台の内部が写真入りで紹介されていた。
月に1度のメンテナンスに同行取材し,時計部,中央機構部,指針機構部,打鐘部,点灯確認,電源部が写っている。駆動電動機の軸受け部分には注油が不可欠であり,この油は英国会議事堂の時計塔「ビッグベン」に使っている油と同じものとのことだ(粘度の高い良質な油)。駆動構造が「ビッグベン」と似ている,とある。
札幌時計台の構造説明には「時打重錘振子式(ときうちじゅうすいふりこしき)時計」とある(→http://www15.ocn.ne.jp/~tokeidai/02.html)。機械式時計でも構造が違うようだ。京大のは「ドイツのシーメンス社製で,9,480円83銭で購入」し(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/clocktower/about/tou.htm),「機械時計と電気時計が組み合わされた,いわばハイブリッドタイプで,全国では唯一」(→http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/clocktower/about/tetsuo_s.htm)だ。鐘を鳴らすのが総長の仕事とまことしやかにささやかれていたことがある。
「アブラカタブラ」と呪文を唱えて消すわけにはいかない油の話で記事は終わっていた( to be continued)。