841常見陽平著『僕たちはガンダムのジムである』

書誌情報:ヴィレッジブックス,207頁,本体価格952円,2012年9月28日発行

僕たちはガンダムのジムである

僕たちはガンダムのジムである

  • 作者:常見陽平
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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世の中はごく一部のエリートによって動いているのではない。その他大勢のごく普通の人で動いている。そうガンダムのジムこそ主人公である。「機動戦士ガンダム」のジムに世の中の普通の人を重ね合わせ,しぶとく生き延びることを考える本である。
われわれがジムにすぎずジムになっている現実を押さえ,雇用と労働からジムの存在意味を前向きにとらえようとする若者への応援歌である。
上昇志向をもつなとも現状に甘んじろというのでもない。まずは自分がジムであることを受け入れつつ,ジムで成り立つ世の中から逃げるな,さりとて卑下もするなと力説する。「世の中は仕組まれた自由と,包帯のようなウソでできている」(145ページ)。デキる人やノマド人などに惑わされず,「身の回りにいる,仕事で成果を上げている人,取引先や仲間から信頼されている人にこそ学ぶべき」(146ページ)なのだ。
ガンダム」の場面を散りばめ,ガンダムにはなれない普通の人=ジムの生き方に希望を託す。「一本のビーム・スプレーガンと,一本のビーム・サーベル」でもって前に進めだ。「ジムが胸を張れる社会」(201ページ)はジムが作るしかない。