書誌情報:ダイヤモンド社,239頁,本体価格1,500円,2013年11月21日発行
- 作者:茂木 誠
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現役予備校世界史講師による教養としての経済学と銘打った,社会人向け経済史入門書である。世界史の出来事からお金――お金の成り立ちと通貨・通貨制度――,貿易――保護主義と自由主義――,金融――投資とバブル――,財政――公共事業,税金,アベノミクス――を解説している。
読み物仕立てで現在の経済問題に切り込んでいて,なにが問題になっているのかを大局的に捉えることに成功している。EU,ユーロへの悲観的見方,TPPを事実上の日米FTAとする理解,アベノミクスをケインズ主義的経済政策とする位置づけ(としながら政策的矛盾がある)など,著者の意見も盛り込んでいる。
経済事象を歴史に落とし込み,経済学者を登場させない不思議な経済学入門書になっていた。
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