232伊藤美誠,馮天薇に勝ち決勝へ(卓球ワールドツアー・ドイツオープン)

ドイツ・ブレーメン(18日〜22日)で開かれているワールドツアー・ドイツオープンの女子シングルスで14歳の伊藤美誠(WR38)の快進撃が続いている。
準々決勝では中国の車暁曦(Che Xiaoxi)に 4-0 (11-7, 11-7, 11-7, 11-7) で,準決勝では第2シードでシンガポールの馮天薇(Feng Tianwei,WR4)にも 4-0 (13-11, 11-7, 11-6, 11-7) と圧勝し,現地時間15時45分(日本時間24時45分)からの決勝にのぞむ。決勝の相手はドイツのソルヤ(Solja Petrissa,WR48)である。ソルヤは1回戦で平野早矢香,準々決勝で石川佳純に勝っている。伊藤はソルヤに対し過去0-2(いずれもワールドツアーのU21)と分が悪いが,今大会の勢いからすれば勝つ可能性がある。
21歳のソルヤは今大会のU21で決勝で早田ひな(WR63)に勝ち優勝し,一般の女子ダブルスでもシャン・シャオナーとのペアで決勝にすすみ,香港の杜凱琹(Doo Hoi Kom)・李皓晴(Li Ho Ching)ペアと対戦する。
伊藤は第2シードでの平野美宇とのペアでの女子ダブルスは1回戦で,第1シードでの女子シングルスU21では準々決勝で早田に敗退していただけに一般女子シングルスでの快進撃はすばらしい。
男子シングルの水谷は準々決勝で中国の閻安(Yan An,WR11)に 2-4 (5-11, 12-14, 11-9, 8-11, 11-7, 5-11) で負け。第5ゲーム以外は序盤にリードされ追いかける展開になっていた。
ダブルスでは男子の松平健太丹羽孝希ペア,女子の福原愛・若宮三紗子ペアがともに第3位,男子シングルスU21では三部航平が第3位,女子シングルスU21では早田ひなが準優勝,平野美宇が第3位と健闘した。
男子シングルスの決勝は予想通り馬龍(Ma Long,WR1)と張継科(Zhang Jike,WR4)との対戦になっている。中国の男子には若手の梁靖崑(Liang Jingkun),周雨(Zhou Yu)もエントリーしていたが決勝トーナメントに進めなかった。とくに梁と1回戦で塩野に負けた方博(Fang Bo)は世界選手権の代表に選出されており,馬,張,閻以外はコーチ陣の期待を裏切る結果となっている。
中国の女子はトップクラスはエントリーしていないものの,準決勝までに伊藤,ソルヤ,馮に負けてしまったのはかなりの衝撃といえるだろう。