233伊藤美誠,史上最年少優勝(卓球ワールドツアー・ドイツオープン)

ドイツ・ブレーメン(18日〜22日)で開かれているワールドツアー・ドイツオープンの女子シングルスで14歳の伊藤美誠(WR38)が史上最年少優勝をはたした。
ソルヤ(Solya Petrissa,WR48)との決勝では前陣でのフォアとバックのブロック,フォアの強打が噛み合っていた。第2,5,6ゲームのジュースをすべてとったのが大きかった。第6ゲームは7-10の劣勢から連続5ポイントで勝利をたぐり寄せた。
伊藤は第19シードながらスーパーシリーズというレベルの大会では予選からの出場だった。予選2回戦,3回戦ではランキング下位選手に4-2,4-3とけっして快勝ではなかった。本戦の強豪相手の1回戦,2回戦ではすでに触れたように,0-3,1-3の劣勢からの挽回だった。準々決勝,準決勝は稀にみる快勝でとくに準決勝(第2シードでシンガポールの馮天薇(Feng Tianwei,WR4))では馮を左右に動かし翻弄する見事な勝利だった。
プロツアーを含むワールドツアー(1996年以降)シングルス最年少(14歳152日)での優勝はすばらしい。これまでの最年少は2003年ジャパンオープン(荻村杯,神戸)での郭躍(Guo Yue)の15歳66日だった。
男子シングルスの中国選手同士の準決勝(張継科(Zhang Jike,WR4)対閻安(Yan An,WR11))と決勝(馬龍(Ma Long,WR1)対張継科)はスピード感がたまらない。塩野真人は1回戦で方博(Fang Bo)に勝った後,2回戦での張継科にも善戦した。第6ゲーム9-8とリードした場面での張のスーパープレイがなければ試合はわからなかった。