300福原優勝,吉村準優勝(卓球ワールドツアー・チェコオープン)

ワールドツアー・チェコオープン(8月26日〜30日,オロモウツ)は女子シングルスで福原愛の優勝,男子シングルスで吉村真晴の準優勝で幕を閉じた。
女子シングルスの福原(WR6)は韓国の田志希(JEON Jihee,WR21)にゲームを競りながらも 4-0 (11-7, 14-12, 13-11, 11-8) と降して優勝した。ワールドツアーでは13回の決勝進出で5回目の優勝となった。
福原は得意のバックハンドだけでなくフォアハンドとのコンビネーションがすばらしかった。スピードで田を圧倒していた。第2ゲームと第3ゲームはジュースになった。第2ゲームは3連続でゲームポイントを握られたが冷静にしのいだ。前週のブルガリアオープンでは石川佳純に決勝で負けたものの,中国オープンでの木子(MU Ji)戦での大逆転,丁寧(DING Ning)戦での接戦が福原に自信をもたらしているようにみえる。
男子シングルスの吉村にとっては勝てた試合だった。香港の黄鎮廷(WONG Chung Ting、WR18)に 2-4 (3-11, 15-13, 11-7, 9-11, 9-11, 8-11) と逆転負け。吉村のアップダウンサービスにレシーブミスが多かった黄は終始強気のチキータレシーブを貫いていた。第2ゲームに3度のゲームポイントをしのいだ吉村に流れがきていた。2-2 となった第5ゲームに 9-7 から4連続ポイントで取られたのが痛かった。
黄はワールドツアー初優勝。吉村にとっては4回目のワールドツアー大会の決勝進出も今回は準優勝にとどまった。準決勝まで強力なサーブと攻撃的な卓球でヨーロッパ選手相手に撃破してきた。とくに準決勝での第1シードのポルトガルフレイタス(FREITAS Marcos,WR10)に勝った試合はすばらしかった。今回の準優勝で9月始めの世界ランキングは上がる。リオオリンピック代表入りはこれで確実になったか。