中央教育審議会が「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ〜(答申)」をまとめ公表した(2012年8月28日→http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1325047.htm)。
大学に求められているのは「我が国が目指すべき社会像を描く知的な構想力」とし,「新しい知識やアイディアに基づいた新しい時代の見通しと大学の役割を描き,次代を切り拓く人材の育成や学術研究の推進」によって,「未来を形づくり,社会をリードすること」。
「速やかに取り組む事項」には「大学の学位授与方針(育成する能力の明示)の下,学長・副学長・学部長・専門スタッフ等がチームとなって,体系的な教育課程(P) ⇒ 教員同士の役割分担と連携による組織的な教育(D) ⇒ アセスメントテストや学修行動調査(学修時間等)等の活用による,学生の学修成果,教員の教育活動,教育課程にわたる評価(C) ⇒ 教育課程や教育方法等の更なる改善(A) という改革サイクルを確立」と「学部長の選任に当たっては,改革サイクルを担うチームの構成員としての適任性も重視」が挙がっている。
文科省方針に批判的かどうかは別として,国の高等教育政策に大きく関わってくる中教審答申であり,大学関係者は一度は目を通しておきたい文書である。
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