男子シングルス準々決勝で水谷隼(WR6)は許しん(「日」に「斤」,XU Xin,WR3)と対戦し,マッチポイント6点の絶対有利を逸し,3-4 (11-6, 7-11, 10-12, 7-11, 11-8, 11-9, 10-12) で惜敗した。対許戦10回で一度も勝ったことがなく,先週の団体世界選手権でも零封されていた。
ゲームオールの最終第7ゲームを10-4とマッチポイントを握る。そこから許に8連続ポイントで大逆転され大金星を逃した。第3ゲームも10-7から5連続ポイントで落としていたが,今日の試合は前中陣で許を左右に動かし,カウンタードライブも見事に決まっていて,水谷の勝ちパターンだった。
10-4となった時点で許は負けを覚悟したはずだ。タイムアウトをとるなど流れを断ち切るベンチワークの策もあったはず。2010年アジア大会でも最終ゲーム10-7と11-10とマッチポイントを握りながら許に負けた再現となってしまった。ITTFでも 'Déjà Vu, Once Again Jun Mizutani Suffers Nightmares at Hands of Xu Xin' (→http://www.ittf.com/_front_page/ittf_full_story1.asp?ID=43542&Competition_ID=2637&)と大きく取り上げていた。でも水谷は中国の4強の一角を確実に捉えたことは間違いない。3度目の機会で勝ちを掴めるはずだ。
女子シングルスの石川佳純(WR4)は準々決勝で台湾の鄭怡静(CHENG I-Ching,WR16)に 4-2 (11-9,7-11, 11-9, 11-6, 7-11, 11-6) で勝ちベスト4に残った。準決勝では先週の団体世界選手権でも対戦した中国の李暁霞(LI Xiaoxia,WR8)に後半追い上げるも及ばず 1-4 (4-11, 5-11, 11-5, 10-12, 13-15) で負け決勝進出はならなかった。
ところで,本戦1回戦の水谷対アポロニア戦ですばらしいラリーがあった。水谷が3-2とリードした第6ゲームの10-10の場面だ。「信じられないポイント」として評判になっている。
- itTV(ライブとオンデマンド)→http://www.ittf.com/itTV/
- ITTF(大会公式ウェブ)→http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2637&category=PT
- JTTF(日本選手の結果)→http://www.jtta.or.jp/result/2016/worldtour/kuw/kuw2016.html
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