510『マルクス・エンゲルス・マルクス主義』第53号

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マルクスエンゲルス研究者の会編『マルクスエンゲルスマルクス主義』第53号(八朔社,本体価格3,000円,2012年2月15日)が出た。昨年2月19日・20日に東京(中央大学首都大学東京)で開催された「国際学術研究集会:東アジアにおけるマルクス研究の到達点と課題」(関連エントリー参照)関連論稿6本とMEGA II/12(2005)の Einführung の全文訳が収録されている。
国際学術研究集会録では『共産党宣言』と『ドイツ・イデオロギー』の日中両国における翻訳・普及について詳細な調査にもとづく文献学の成果が披露されている。MEGA II/12 の Einführung は本邦初訳となる。次号では II/13 の Einführung の全文訳も予定されている。

タイトル 執筆者
国際学術研究集会「東アジアにおけるマルクス研究の到達点と課題」――中央大学(2011年2月19日),首都大学東京(2月20日)―― 宮川 彰・鳥居伸好・大村 泉
「東アジアにおけるマルクス研究の到達点と課題」会議の開催によせて マンフレート・ノイハウス/ゲラルト・フープマン(玉岡 敦訳)
日本語版『共産党宣言』における翻訳術語の変遷 玉岡 敦
「国民」から「民族」へ――中訳『共産党宣言』における民族術語の変遷―― 陳 長安(解 澤春 訳)
東アジアにおける『共産党宣言』普及史研究の到達点と課題――玉岡・陳報告へのコメントを兼ねて―― 黒滝 正昭
日本における『ドイツ・イデオロギー』の翻訳普及史 渋谷 正
解題:[MEGA②II/12の編集方針と『資本論』第2部エンゲルス編集原稿(1884-1885)の特徴] 大村 泉