LIEBHERR の冠大会が終わった(ドイツ・ザールブリュッケン,10月1日〜3日)。第1シードの樊振東(FAN Zhendong,WR2)が第2シードの許しん(「日」に「斤」)(XU Xin,WR3)に 4-1 (11-5, 11-6, 11-8, 7-11, 12-10)で勝ち優勝した。フォアとバックのカウンターが要所で決まっていた。スロースターターの樊にしては出足鋭く攻め込んでいたのが勝因だ。
第4シードの香港の黄鎮廷(WONG Chun Ting,WR7)が決定戦でスウェーデンのカールソン(KARLSSON Kristian,WR29)に勝ち3位に入った。リオオリンピックでは香港のエースとして臨みながらシングルスで丹羽孝希に,団体では水谷隼と吉村真晴に負けた黄は,9月の中国オープンでは許に初めて勝ち,今大会も準決勝と対戦した。許の大きな展開に力尽きたが3位入賞は見事だった。
スウェーデンのカールソンは第3シードのドイツのオフチャロフ(OVTCHAROV Dimitri,WR6)とシードのフランスのゴーズイ(GAUZY Simon,WR19)にも勝った。準決勝の樊とは 1-4 ながら好試合を展開していた。また,同じくスウェーデンのイェレル(GERELL Par,WR43)も最下位のランクからリオオリンピックで大活躍したナイジェリアのアルーナ(ARUNA Quadri,WR25)とシンガポールのガオ・ニン(GAO Ning,WR41)に勝って本戦に進んだ。
準々決勝で樊と対戦した韓国の鄭栄植(JEOUNG Youngsik,WR10)はリオオリンピックでの対馬龍(MA Long,WR1)と同様金星までいま一歩だった。
水谷隼は招待されていたが辞退し,代わりに出場したのが樊だった。樊は先週の中国選手権で単複の二冠になっている。リオオリンピックではリザーブに回っていて,これからは間違いなく主役の一人である。
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