405佐藤瞳,優勝(卓球ワールドツアー・クロアチアオープン)

クロアチアオープン(チャレンジ)(ザグレブ,5月24日〜28日)の女子シングルスで,佐藤瞳(WR27)が優勝した。3回戦で香港の李皓晴(LEE Ho Ching,WR24),準々決勝で福原愛(WR7),準決勝で伊藤美誠(WR10),決勝で平野美宇(WR11)とランキング上位者を連破して頂点に立った。福原,伊藤戦はともに4-3と最後の最後まで粘った。佐藤は現在石川(WR4),福原,伊藤,平野に次ぐランキングであり,これで上位4選手の距離が一気に縮まった。チョッパーとしてどこまで上がれるかも注目だ。
準決勝の伊藤戦はスリリングな展開だった。ゲームオールの第7ゲームは7-1と完全に佐藤のペースだった。そこから伊藤が連続8ポイント(7-6,7-7はいずれも強打をミス)で7-9と逆転される。そのあと伊藤がロビングを2連続でスマッシュミス。最後は佐藤のロビングがエッジボールで劇的な幕切れとなった。国際大会での対戦は佐藤の0勝3敗だっただけに佐藤にとっては嬉しい初勝利となった。佐藤はU21女子シングルスでは3回戦で浜本由惟に敗退していた。
伊藤はU21にもエントリーしており,こちらは2回戦で薄氷を踏んだが優勝していた。韓国の梁夏銀(YANG Haeun,WR19)との準々決勝では,スピードで圧倒していた。
平野は準々決勝でルーマニアのサマラ(SAMARA Elizabeta,WR38)に勝ち,準決勝では見事なカット打ちでミカイロヴァ(MIKHAILOVA Polina,WR45)を寄せつけなかった。決勝では第4ゲームの2回のゲームポイントをものにできなかったのが響いた。
男子シングルスの水谷隼は準々決勝で韓国の朱世爀(JOO Saehyuk,WR18)のカットを攻略できず,これまでの対戦成績2勝5敗と相性の悪さがもろに出た一戦だった。