1187中村浩・青木豊編著『観光資源としての博物館』

書誌情報:芙蓉書房出版,310頁,本体価格2,500円,2016年3月25日発行

観光資源としての博物館

観光資源としての博物館

  • 作者:
  • 発売日: 2016/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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一口に博物館といっても種類は多い。総合博物館,歴史博物館,民族・民族系博物館,美術館,科学博物館,自然史博物館,産業博物館・企業博物館,野外博物館,動物園,植物園,水族館,郷土博物館・歴史民俗博物館,戦争と平和の博物館,人物博物館・文学館,大学博物館などである。博物館類似施設を加えると総数5,747館を超える。
本書は観光資源としての博物館の活用という視点から、地域振興と博物館経営を中心に置きながらも,歴史,種類,資料論,教育と生涯学習,関連法規,学芸員など博物館論を展開している。博物館は観光資源としての可能性を持っているにしても紹介されている博物館からはむしろ多方向へのベクトルを持っていることを痛感する。観光資源と地域振興・地域創生とはかならずしも同じではない。
集客力がある博物館も,とある街角の小さな展示館も,人間の生活と文化に関わっているかぎり立派な博物館だ。
日経新聞の金曜日掲載記事に愛読している「探訪サイエンス」欄がある。そこから日本には公私問わず大小様々な博物館があることを知ることができる。