495張本,史上最年少で優勝(卓球世界ジュニア選手権)

男子シングルスの張本智和が決勝で韓国の趙勝敏(CHO Seungmin)に4-3 (7-11, 9-11, 11-6, 12-10, 11-8, 7-11, 11-7) で勝ち見事優勝した。
13歳163日での優勝は史上最年少となる。カデット(15歳以下)ではカイロ大会(2006年)の松平健太の15歳259日,ハイデラバード大会(2012年)の樊振東(FAN Zhendong)の15歳329日がこれまでの記録だった。これを大幅に更新した。
出だしは完全に趙のペースで第2ゲーム中盤までは零封されるのではないかと思わせる展開だった。第2ゲーム0-6,2-8から9点まで挽回したのが後々効いた。レシーブでは徹底して切れたツッツキを出し,持ち上げたところをバックで振り回す。もうひとつのポイントは1-2となった第4ゲームの6-7の時,趙のサーブが反則の判定。これで流れが変わった。
張本は団体戦ルーマニア戦で1敗したが,シングルスでは接戦続きだった。中国の徐海東(XU Haidong)と楊碩(YANG Shuo)にも勝ち,勝負強さも発揮した。中学1年生の伸び代はかなりある。これからも期待できる選手だ。
これまで圧倒的な強さをみせてきた中国は女子シングルスの石洵瑶(SHI Xunyao)が優勝(中国選手の14連覇)しただけにとどまった。日本は男女団体,男子シングルスで優勝したほか,女子シングルスの加藤美優が3位,男子ダブルスの張本・龍崎東寅ペア,女子ダブルスの早田・加藤ペア,混合ダブルスの松山祐季・早田ひなペアがともに準優勝となり,世界ジュニア大会始まって以来最高の成績を残した。
男子シングルス準優勝の趙は,混合と男子のダブルスで優勝し,実力を発揮した。