1341日本点字制定記念日(点字の日)

今日は,日本の点字が制定された記念日で,「日本点字制定の日」である。1890(明治23)年11月1日に,石倉倉次(1859-1944)が考案した日本語の点字が東京盲唖学校内の点字選定会で採用された日とされている。

洗濯機や缶ビールについているボツボツに気づいていますか?
このボツボツが点字です。
ボツボツの点の組み合わせを,さわって読むことを最初に考えたのは,フランスのシャルル・バルビエ(1767-1841)という人でした。バルビエが考えたのは12点の組み合わせでしたが,それを今の形に作り上げたのがルイ・ブライユ(1809-1852)です。
ルイ・ブライユは,3歳の時に目が見えなくなって,パリの盲学校にいました。そしてシャルル・バルビエの12点点字に出会いました。それまでは普通の文字を浮き上がらせて読んでいましたから,盲学校の生徒たちは,自由に読んだり書いたりすることができませんでした。
ルイ・ブライユは,シャルル・バルビエの点字をすぐに覚え,読んだり書いたりできることに感激しましたが,もっと速く読めて,もっと便利にできないだろうかと,一人で考え,工夫して,16歳の時に今の6点点字を作り上げたのです。
ルイ・ブライユの考えた点字は,明治時代に日本にも入ってきました。東京盲唖(もうあ)学校の先生だった小西信八(1854-1938)は,生徒にローマ字で表した点字を教えました。それを読み書きした生徒・小林新吉は,自分で文字が書けることにとても感激したのです。小西信八は,その様子をみて日本の点字を作ることを考えました。
そして盲学校の先生や生徒が案を持ちより検討しました。その結果,先生だった石川倉次(1859-1944)の案が採用されて,日本の点字ができあがりました。日本の点字ができあがった11月1日を日本の点字制定記念日といいます。
特定非営利活動法人日本点字普及協会「点字とは」→http://tenjifukyu.jp/tenji/