026塩野真人，福原，上田・吉村ペア優勝（卓球ジャパン・オープン）

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男子シングルスのカットマン・塩野真人（世界ランキング188位，東京アート，フォア裏ソフト・バック粒高，27歳）が準決勝で WR26位で第10シードの陳建安（Chen Chien-An，台湾，パリ世界選手権ダブルス優勝）を，決勝で中国の若手18歳の徐晨皓（Xu Chenhao，WR213，昨年のジュニアチャンピオン）を，4-1, 4-0 と圧勝し優勝をはたした。
準決勝の対陳では，粒高のバックカットが切れ味鋭く，陳の強打がことごとくネットに引っかかっていた。第4ゲームにフォアに強打を集められこのゲームを落としたが，第5ゲームはバックカットで流れを引き戻した。一回戦の荘智淵に続いて台湾の若きエースを問題にしなかった。チーム戦では実力接近の対台湾戦で起用されれば台湾チームにとっては厄介な存在なるにちがいない。
決勝の相手除は，王励勤（Wang Liqin，中国，WR9，かつての世界チャンピオン）や金珉鉐（Kim Minseok，韓国，WR42，第13シード）という強豪を連破して決勝に進んだ。大柄の体から繰り出す強力なドライブを武器にしている。塩野はバックカットとフォアからの強打でまったく問題にしなかった。最終ゲームはラケットの表裏を替える余裕もあった。予選から出場し，本戦の決勝までの全6試合はすべてランキング上位者とあたるというガチ勝負のなかで，90年代の日本の主力として活躍した渋谷浩や松下浩二を思い出させる久し振りの国際大会での日本人カットマンの優勝である。
女子シングルスは福原が準決勝対顧玉婷（Gu Yuting，中国，WR55，第14シード，18歳），決勝対文炫晶（Moon Hyunjung，韓国，WR48，第13シード，29歳）に，それぞれ 4-1，4-0 と危なげなく勝った。得意のバンクハンド攻撃を主にしながらフォアの強打もよく決まった。文は日本式ペンラケットでフォア打ち・バック押しのスタイルである。韓国の対福原で多用する長目のサーブを繰り出すもことごとくバック対バックで劣勢になっていた。
男子ダブルス決勝は予選勝ち上がりの上田仁・吉村真晴ペアが松平健太・丹羽孝希ペアに 3-1 と逆転勝ちした。決勝までにあたった強豪ペアに位負けせず，コンビネーション抜群のペアであった。