303水谷,決勝へ(卓球ワールドツアー・オーストリアオープン)

ワールドツアー・オーストリアオープン(9月2日〜6日,ヴェルス)は最終日をむかえている。
男子シングルスの水谷隼(第2シード,WR5)は昨日の準々決勝では荘智淵(CHUANG Chih-Yuan,台湾,WR11)に 4-2 (11-4, 9-11, 9-11, 11-8, 11-7, 11-3) で勝ち,今日の準決勝ではガチーナ(GACINA Andrey,クロアチア,WR33)に 4-0 (11-7, 11-4, 11-7, 11-6) と圧勝し,日本時間の23時からの決勝に進んだ。
今大会の水谷はバックハンドのブロックと強打が強化され,攻めのテンポが速くなっている。持ち前の守備力に攻撃力が加わりスキのない安定した試合を展開している。決勝の相手はオフチャロフ(OVTCHAROV Dimitrij,ドイツ,第1シード,WR5)。対戦成績は水谷の9勝4敗で3連敗した後2連勝とふたたび水谷が盛り返している。オフチャロフは中国オープンとヨーロッパクラブ選手権で大島祐哉に負け続けており,水谷の力からすれば自信を持って臨める決勝戦だ。
同じ準々決勝の松平健太(第18シード,WR25)は張禹珍(JANG Woojin,韓国,WR41)に 3-0 からまさかの逆転負け。開き直った張の流れを止めることができなかった。
女子シングルス準々決勝の石川佳純(第1シード,WR5)は二週連続して鄭怡静(CHENG I-Ching,台湾,WR)に負けた。第3ゲームと第4ゲームのジュースをともに失って 1-4 (11-4, 8-11, 10-12, 12-14, 5-11) で思わぬ展開になった。
福原愛(第2シード,WR6)は李皓晴(LEE Ho Ching,香港,WR35)を 4-3 (11-8, 11-5, 9-11, 11-7, 9-11, 6-11, 11-5) で退けた。バックハンドの強打が最初から効果を発揮していた。
準決勝は先週のチェコオープンと同じハン・イン(HAN Ying,WR12)。今回は結果はまったく逆になり 0-4 (4-11, 10-12, 4-11, 9-11) で決勝に残れず二週連続優勝も叶わなかった。