書誌情報:イースト・プレス,190頁,本体価格552円,2009年7月10日発行
- 作者:ダーウィン
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 文庫
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「まんがで読破」シリーズ(→http://www.eastpress.co.jp/manga/)の初期作品だ。
「進化論で明らかになるすべての生命の起源」を主人公・ダーウィンのほか,いとこで婚約者だったエマを脇役に,ダーウィンの父・ロバート・ダーウィン,恩師の植物学者・ジョン・ヘンズロー,生物学者・トマス・ハクスリー,植物学者・ジョセフ・フッカーとすべて実在の人物を登場させ,進化論誕生と徐々に普及していく過程を描いている。
気晴らしに読んだマルサス(当時は匿名)の『人口論』を繙いて自然選択と変異の累積についての発想を得たという有名なエピソードも4ページにわたって象徴的に扱っている。
ウォレスとの先陣争いは友好的に終始したかのように扱う解釈のもと,リンネ学界(この場合は「学会」だろう)における共同発表と『種の起源』の刊行を祝福する。その後の社会進化論や今に続く創造論の系譜については簡単な解説を付している。
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