769『季刊 読書のいずみ』第142号

書誌情報,全国大学生活協同組合連合会,84頁,無料,2015年3月発行,issn:1881-6231

  • -

某日,ある大学図書館の教員推薦図書の貸出状況についてのデータを見る機会があった。それによると文系学部が総じて多く,医学系をのぞく理系学部が少ないという予想どおりの数字が出ていた。一度も借りたことがないという学生も一定数おり,しかも学部によって顕著な差があった。読書の動機はなんであってもいい。この冊子が本を手に取ってみる一助になっていることだろう。
深夜と土・日・祝日の開館時間を延長した某大学では利用者の絶対数は増えておらず,むしろ減少したという。開館延長前後でも変わらないのは金曜日の利用者。「花金」ははやらない言葉だが,実態は残っているらしい。
さて,巻頭の「座・対談」は小説家の辻村深月「作家生活10年,これからも……」。読書マラソンへの誘いが特集になっている。
新学期号だけに新入生用の資料に使わせてもらおう。