書誌情報:言視舎,221頁,本体価格1,600円,2015年1月31日発行
なぜ、お札でモノが買えるのか (そもそもの疑問にこたえる本)
- 作者:高橋 洋児
- 発売日: 2015/01/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- -
価値実体を労働に求める労働価値論は否定され,富の源泉を労働に求める労働論を肯定する。その労働と労働価値論に代わって提起されているのが協働と協働価値論である。
お札でモノが買えるのはお札が価値物であるからであり,そうたらしめているのは国民の協働だからだと展開する。マルクス貨幣論の中心ともいうべき「労働の二重性」や私的労働と社会的労働との矛盾は明示的に斥けられている。
「複数の人々が共同目的も意思統一もなしに無自覚的に行なう協働」(145ページ)の抽出という本書の中心点にはまだ評者の理解が及んでいない。
- 1年前のエントリー
- 川口マーン恵美著『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20140513/1399990508
- 2年前のエントリー
- 希望のリハビリ,攻めのリハビリ→https://akamac.hatenablog.com/entry/20130513/1368455142
- 3年前のエントリー
- 小田内隆著『異端者たちの中世ヨーロッパ』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20120513/1336918835
- 4年前のエントリー
- 5年前のエントリー
- おさぼり
- 6年前のエントリー
- 建畠晢編『ミュージアム新時代――世界の美術館長によるニュー・ビジョン――』→https://akamac.hatenablog.com/entry/20090513/1242224824
- 7年前のエントリー
- Leopard (Mac OS X 10.5) 用独英-英独およびドイツ語シソーラス辞書→https://akamac.hatenablog.com/entry/20080513/1210673360
- 8年前のエントリー
- おさぼり