547石川佳純,準優勝(卓球ワールドツアー・韓国オープン)

女子シングルスの決勝は石川(WR4)とシンガポールの馮天薇(FENG Tianwei,WR3)となった。石川は惜しくも 2-4 (10-12, 11-6, 9-11, 11-5, 8-11, 9-11) で敗れ準優勝にとどまった。落としたゲームは 10,9,8,9 で僅差だった。第1ゲーム 10-8 とゲームポイントを取りながら連続4ポイントで逆転されたのが痛かった。試合を通してのラリー戦では上回りながら,落としたゲームの終盤の馮の集中力に及ばなかった。準決勝の対平野でみせた攻撃的なレシーブや思い切った3球目攻撃など随所に石川らしさがあった。石川のファイナリストは10回目,馮は16回目で9回の優勝となった。
女子ダブルスの早田ひな伊藤美誠ペアはドイツのシャン(SHAN Xiaona)・ゾリア(SOLJA Petrissa)ペアに 1-3 (4-11, 11-13, 11-3, 9-11) と及ばずこちらも準優勝。第2ゲーム 10-7 から追いつかれジュースで負けたのが響いた。ゾリアのドライブを伊藤がバックブロックでミスすることが多く,最後までペースをつかめなかった。
男子シングルスはベテランのボル(BOLL Timo,WR11)がフランティスカ(FRANZISKA Patrick,WRなし(ただし3月時点でWR69))に 4-0 (11-8, 12-10, 12-10, 11-6) とうまさでフランティスカを降した。フランティスカは台風の目となった韓国の林鐘勲(LIM Jonghoon,WR119)を準決勝で圧倒し,ダブルスでも準優勝とすばらし結果を残した。ボルの優勝は2010年神戸での大会(相手は水谷隼)以来で通算19回目である。現役ではサムソノフ(SAMSONOV Vladimir)の26回,馬龍(MA Long)の23回に次ぐ記録となった(ボルと同世代では,すでに引退した王励勤(WANG Liqin)が21回,馬琳(MA Lin)が20回,優勝している)。