652日ペン周圏論(世界ジュニア卓球選手権大会)

日本式ペンラケット(日ペン)を使って荻村伊知朗は世界を制し,韓国の劉南奎(Yoo Nam-kyu)と柳承敏(Ryu Seung Min)はオリンピック金メダリストになった。その日ペンを使うトップ選手は皆無となった。同じペンラケットでも中国式ペンラケット(中ペン)は裏面打法を繰り出すことでシェイクハンドラケットと伍して健在である。
日本からは遠く離れたブラジルの卓球は移民した日系人が広めと言われ,現在でもブラジルの卓球選手には日系が多い。第一線で活躍しているマツモト・カズオ(MATSUMOTO Cazuo)も日ペンだ。今大会に出ているトモイケ・エデュアード(TOMOIKE Eduardo)も日ペン。トモイケは韓国選手に勝ち,男子シングルスの予選リーグを突破し決勝トーナメントに進んでいる。(→https://www.ittf.com/2017/11/30/style-outdated-eduardo-tomioke-proves-effective/
柳田国男の方言周圏論によれば,京都発の言葉が同心円状に地方に伝播し,そのため地方には古い言葉が残る。日ペン周圏論が成り立つかもしれない。