一週間前の日経新聞(2012年2月9日付)の「アートレビュー」欄に欧文書体の話題が載っていた(窪田直子の署名)。
国や時代を映す書体
欧文書体は”冗舌”だ。
活字ひとつが伝統の風格を醸し出したり,
下町の親しみやすさを伝えたり。お国柄や時代を
語ることだってある。アルファベット一字に
意味はなくとも,形ひとつに豊かな物語が隠されている。
例とした取り上げられているのは,ガラモン Garamond,ボドニ Bodoni,タイムズ・ローマン Times,フーツラ Futura だ。「ライノタイブ社の書体デザイナー」として記事中にも登場している小林の本(関連エントリー参照)がネタになっているようだ。小林本への参照などは見当たらない。小林以外のデザイナーを記事中に登場させてはいるが,欧文フォントの「冗舌」を最初に発見したのは記者ではないだろう。新聞記事ってそんなものかと「ふしぎ」に思う。
- 関連エントリー
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