昨日の総会に続いて,マネジメント・セミナーがあった。鈴木典比古(国際教養大学学長)「大学教育の質的転換と学修支援環境としての大学図書館の役割」と題した基調講演である。国の大学改革実行プランの概要,国際通用性を意識した教育の体系化の必要性,中教審・大学教育部会が指摘する大学教育の問題点,ICUと千葉大学の学修支援の例を内容としていた。
高等教育政策と大学図書館の役割を繋ぐ各大学の教育改革やカリキュラム改革への成果と課題に触れられれば問題の所在がより明確になったように思う。昨日のワークショップから感じていた,大学図書館関係者は総じて各大学が取り組んでいる教育改革との関係性が希薄である。大学図書館としての座標軸が揺らいでいる現状と無縁ではないと思う。専門家集団としての図書館職員の特殊性に起因しているような気がしている。
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