書誌情報:丸善出版株式会社,DVD,本体価格40,000円,2014年7月発売
丸善→http://pub.maruzen.co.jp/videosoft/news/2014/BBC_ijin_keizaigaku.html
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ハイエクのオーストリアでの第一次世界大戦後のインフレから掘り起こし,徹底した自由主義を主張するにいたる軌跡を描いていた。進化論への傾注やケインズとの論争,『隷従への道』での「法の下での自由」「自由市場の楽園」の主張を経て,ハイエクへの賞賛(ノーベル経済学賞受賞)とサッチャー政権を契機にした表舞台への登場,フリードマンとの違いなどを折り込み,FRBそれ自体への批判を解説していた。
金融政策を中心とした時代背景とハイエク理論への評価の展開は複雑で,凝った構成になっている。中央銀行をなくし通貨発行を自由にせよというハイエク理論を実践する建築家ノットハウスのリバティダラーを現段階での争点として象徴的に取り上げていた。
ハイエクの自由主義が国家・政府・中央銀行によるあらゆる「規制」を排除するがゆえに現実には政治的スローガンに利用されている事実にも触れていたように思う。
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