書誌情報:西日本出版社,201頁,本体価格1,500円,2014年9月23日発行
- 作者:勝谷 誠彦
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: 単行本
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本家本元の獺祭本(関連エントリー参照)が先行して出ていたから,多くは初めてではない。獺祭本と叙述など似通っているのは獺祭本のオリジナルを元にしているからだが,そのことについては一言もない。
杜氏のノウハウに任せていた酒造りを蔵同士の情報共有によって近代化する(「日本酒データのクラウド化」(37ページ)と地方の酒造メーカーでも大手と競争出来る「宅配便日本酒業界革命説」(48ページ)は著者ならではの客観的な見方である。
「【内閣総理大臣】安倍晋三」からの跋文を帯に入れ,「ここ二十年もの間,失われた日本経済がいま,安倍晋三首相を得てなんとか立ち直った」(105ページ)とし,旭酒造・桜井と獺祭の挑戦をオーバーラップさせるのが本書の特徴だ。
獺祭との縁もあり安倍首相の鶴の一声で酒米の生産調整緩和が決まったとするなら,その勢いで減反政策全体の見直しを含む日本農業の再生を実現してほしいものだ。
- 関連エントリー
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