371マネー・ワールド第2集,第3集

NHKスペシャル「シリーズ マネー・ワールド 資本主義の未来 第2集 国家VS.超巨大企業〜富をめぐる攻防〜」(→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161022)と「シリーズ マネー・ワールド 資本主義の未来 第3集 巨大格差 その果てに」(→http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161023)を観た。
第2集では国民国家を超えて拡大し続けるグローバル企業の実態と小さな経済を目指して衣食住を共有し競争を排除するマリナレダ村(スペイン)を紹介していた。また,新自由主義の行き過ぎを世界的に管理できる新しい国際秩序(=世界国家)の構想をジャック・アタリに語らせていた。
第3集では「世界の大富豪62人」と「下位半分の36億人」の資産額は同じとする国際NGOオックスファムの見解から格差に焦点をあて,対極にあるアメリカのメディア王ハワードと「世界一貧しい大統領」コロンビアのムヒカ元大統領の発言を引いていた。物の貸し借りを基本にお金を介さないオランダで進む「共有型経済」を格差を生まない取組と位置づけていた。
3集すべてにアダム・スミスを登場させ資本主義の歴史から資本主義を再考する編集になっていた。とくに第3集ではスミスの「同感」に注目させてシリーズをまとめていた。