書誌情報:光文社新書(741),261頁,本体価格800円,2015年2月20日発行
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中学校・高等学校に多数いる「残念な教員」――鈍感,学ばない,学べない,コミュニケーション不全,理念欠如などなど――の実態だけでなく,教員と生徒を成長させる著者の実践を隈無く紹介している。
講義や指導の技術論にとどまることなく,教員の能力開発に挑戦している姿がいい。「私は最少でも年間300冊の書籍を読むし,他に様々な分野の最新論文や雑誌記事にも目を通す。加えて,毎日4〜8紙の新聞を読んで教壇に立っている」(36ページ)。また,「生徒に人生や哲学を問うのが教師であり,彼らの心理・思想・思考を大きく左右できてしまうのが教育活動」(98ページ)との言葉は高等教育の現場でも当てはまる。
受験の勝利者が教育者になるべきと読める持論には疑問符がつく。
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