1142混複,男複,女単,それぞれ優勝(卓球アジア選手権)

第25回卓球アジア選手権(2021年9月28〜10月5日,ドーハ)の混合ダブルスでは戸上隼輔・早田ひなペア,男子ダブルスでは宇田幸矢・戸上隼輔ペア,女子シングルスでは早田,がそれぞれ優勝した。
戸上・早田ペアは前週のWTTスターコンテンダー・ドーハ大会の決勝と同じ張禹珍(JANG Woojin)・田志希(JEON Jihee)ペアとの対戦となり,今回も圧倒した。
宇田・戸上ペアは趙勝敏(CHO Seungmin)・張禹珍(JANG Woojin)ペアに勝ち,1976年平壌大会の井上哲夫・河野満ペア以来45年ぶりの男子ダブルス優勝となった。78年クアラルンプール大会での小野誠治・菅谷佳代ペア以来の優勝である。戸上は混合ダブルとのダブルス2冠となった。シングルスも準決勝まで進んでおり,3冠の可能性がある。
女子シングルスでは早田が17歳の申裕斌(SHIN Yubin)に勝ち,こちらも前週のWTTスターコンテンダー・ドーハ大会に続く2週連続の優勝となった。2017年無錫大会の平野美宇以来の優勝である。早田は準決勝の対芝田沙希戦で先にマッチポイントを握られながらゲームオールの 12-10 で決勝に進んでいた。早田は女子団体,混合ダブルス,女子シングルスの3冠となった。1974年横浜大会の枝野とみえが女子団体,混合ダブルス,女子シングルスで3冠になって以来47年ぶりである。
申は2回戦で佐藤瞳のカットを攻略し,準決勝ではこれまで 0 勝 3 敗と苦手にしていた安藤みなみに初めて勝っていた。安藤は準々決勝で第1シードの田志希(JEON Jihee)にゲームオールの 12-10 で勝ち上がっていた。
今日の決勝はすべて日本対韓国となり,すべて日本選手の勝ち。中国不在のなか,「ドーハの悲劇」ならぬ「ドーハの飛躍」になっている。