1672蔭山克秀著『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』(角川ソフィア文庫)

書誌情報:角川ソフィア文庫,350頁,本体価格1,000円,2022年1月25日発行

単行本(関連エントリー参照)に,あらたにトーマス・セドラチェク著『善と悪の経済学』(2009年)とリチャード・H・セイラー著『実践 行動経済学』(2007年)の解説が加わった。計52冊になったのに,タイトルは「50冊」のままだ。

「皆さんも本書をお読みになった後,「面白そうだな」と思う本があれば,ぜひ実際に読んでみてください。どんなに忙しい人でも,面白いと分かっている本ならば読めるものです」(4ページ)。『資本論』は読まずハーヴェイ著『資本論入門』による紹介とする本文部分は「加筆・修正」されていないので,まだお読みになっていないとみた。『資本論』はまだ「面白い」本ではないようだ。